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Poison & Medicine ブログ 毒と薬

2010.12.1

豊寿苑

音楽とアート

戦前戦後の流行歌をスタッフがノスタルジックに熱唱!

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夜の女に扮し「星の流れに」を熱唱するスタッフ

夜の女に扮し「星の流れに」を熱唱するスタッフ

11月27日、当苑文化祭の関連行事『豊寿苑職員対抗歌合戦〜流行歌でたどる昭和の歩み』を、大好評のうちに終えることができました。

昨年は、新国劇の定番『国定忠治』の有名な赤城山の別れの場面を上演しました。
今回は、『国定忠治』や8月の夏祭りなどでは表に立つことがなかったスタッフを中心に出演してもらいました。

今回の企画のねらいはこうです。
(1) 昭和の初めから34年まで、時代を映す鏡としての流行歌のヒット曲を年代順にとりあげ、ご利用者に往年をなつかしんでいただく。
(2) おさえておきたい基本の流行歌をスタッフにマスターさせる。
(3) 大勢のひとたちの前で自己表現する経験をスタッフにさせる。

内容は、ジャズのビッグバンドを伴奏にした昭和30年代の歌謡ショー風の仕立てとし、前半は戦前戦中編8曲、後半は戦後編11曲の二部構成。出演したスタッフは、各職種から総勢25名でした。

「退屈させない」をモットーに、お年寄りならだれもが聞いたことがある曲からなる、よどみのない流れるようなメドレー仕立てのメリハリの利いた構成を心がけました。
また、ステージ脇のスクリーンにはパワーポイントで歌詞を大写しにして、いっしょに歌ってもらえるように配慮しました。

わたしは燕尾服を着て司会進行も担当。スタッフたちは曲のイメージに合わせて、ドレス、スーツ、着物、股旅姿、軍服、チャイナドレス、学生服とセーラー服、白衣と看護婦の衣装、真知子巻き、アロハシャツ、祭りのはっぴ姿など、思い思いに趣向を凝らしました。

選曲とMCはもとより、前半は玉音放送で終わらせ、休憩時間中は進駐軍のジャズ・バンドをBGMに使うなど、音楽マニアで音楽ライターのはしくれとして恥じない内容にはしたつもりです。そこいらの介護施設のカラオケ大会に毛が生えた程度のものとはくらべてほしくないと自負しております。

なによりも、歌ってくれたスタッフたちがみんな生き生きと輝いていて本当にすばらしかった。歌がうまいの、うまくないのの問題ではなくて、『演ずること」「自分を燃焼させること」「やりとげること」の喜びをすこしは感じてもらえたのではないでしょうか。

そして、ご覧になったご利用者からの「よかったよ」「すばらしかったよ」の賛辞の嵐がスタッフたちをどれだけ励ましてくれたことでしょう。

余談ですが、1月号『ミュージック・マガジン』のアルバム紹介で、わたしはアラブ歌謡の女王ファイルーズの8年ぶりの新作『望み』について書くことになりました。

そのために、ひさしぶりにファイルーズのアルバムを聞いたところ、ハスキーで落ち着いた深みのある歌声が、今回のステージで「君の名は」を歌ってくれた本部の後藤さんと似ていることに気づきました。
後藤さん、今度はぜひ、ファイルーズの「アレキサンドリアの浜辺」‘Shat Iskandaria’ をアラビア語で歌ってください。

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