Poison & Medicine ブログ 毒と薬
2019.11.10
カルチャー
日本の伝統文化の非常勤講師をやっています
10月〜11月、週1回、小牧市の愛知文教大学で非常勤講師をやっています。
テーマは「介護」に関するものはなく、『日本の伝統と文化』という講座の中の「日本舞踊の歴史と美学」です。
花柳流の師範である妹が大学から学生に実技指導を依頼されたのが縁で3年前から毎年この時期に実技とのセットで講義するようになりました。
「舞踊」という呼称は明治維新以降に生まれた名称で、元は「舞(まい)」と「踊(おどり)」とに類型化できます。前者は「能楽」、後者は「かぶき踊り」に代表されます。
「かぶき踊り」の流れを汲む「日本舞踊」は、明治末〜昭和初期、西洋の舞踊文化に影響された「新舞踊運動」の中で歌舞伎の舞台から独立したジャンルとして確立されました。
伝統舞踊といわれる「日本舞踊」ですが、じつはせいぜい100年程度の歴史なのです。
「伝統は創造される」は、何も日本舞踊に限った話ではありません。あの王朝絵巻のような即位の礼も明治以降に創られたのですから。
2019年11月10日 日曜日