Poison & Medicine ブログ 毒と薬
2015.3.18
マラソン
マラソン大会のメダルから地元の文化特性を読みとる
毎年10月頃から3月頃までの半年がマラソン大会のシーズンです。
参加賞にはTシャツ、完走するとスポーツタオルがもらえる場合が多いのですが、ゴール直後にメダルを首に掛けてくれる大会も増えてきました。
今シーズン、私は4つのメダルを手にしました。別にメダル・コレクターというわけではありませんが、これらを較べてみると開催地の文化や風土が感じられて、なかなかおもしろいものです。写真を左から順にコメントしてみます。
奈良マラソン2014 平成26年12月14日
第5回目の「五」にちなんで、正倉院の宝物「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしだんごげんびわ)」がモチーフになっています。首掛けリボンの茶と黒は五絃琵琶のカラー、花模様は五絃琵琶のものです。裏側にも本物どおり螺鈿の文様があしらわれ凝っています。ちなみに通常の琵琶は四弦です。ランニングシューズとシカの横顔をオーバーラップさせたロゴもキュートです。
京都マラソン2015 平成27年2月15日
水引飾りの「平梅結び」をモチーフにした京都らしい雅(みやび)なデザインです。2月15日開催ということで、北野天満宮に代表される梅の花をイメージしたのでしょう。裏は鳥居の下に梅の花があしらわれています。「京」の文字をランナーの姿にしたロゴもシャレています。
静岡マラソン2015 平成27年3月1日
かたちは変哲のない円形、なによりも色がシルバーというのがよくありません。ありがたみが落ちます。首掛けリボンが黄緑色なのは新茶をあしらったのでしょうか? ロゴは富士山と駿河湾をモチーフにランニングシューズをあしらったそうですが、名峰富士が半分だけというのはよろしくないですね。残り半分は山梨のものってこと? ご当地、清水の次郎長にちなんで「縞の合羽に三度笠」の渡世人の粋でいなせないでたちをランナー化させたデザインがほしかったところですね。
横浜マラソン2015 平成27年3月15日
港町・横浜らしく舵(かじ)を象ったゴールド・メダル、ロゴは波模様、首掛けリボンはネイビーブルーとホワイトのストライプと、さすがにセンスがいい。なによりもメダルにズシリと重量感があるところが気に入っています。
日経のデジタルサイトだったか忘れましたが、今年の横浜マラソンの経済効果は約70億円だったそうです。マラソンの参加者は一般の観光客よりも地元にたくさんお金を落としてくれるのだとか。マラソンはいまや地元をPRし地域を活性化させる格好の手段になっていると思います。
小牧市も観光に力を入れるというなら、現在10kmの「小牧シティマラソン」を改変して、「小牧山合戦ハーフマラソン」にしてはどうでしょうか?