
Poison & Medicine ブログ 毒と薬
2025.3.24
マラソン
東京マラソン2025覚書 その5
日比谷、芝公園、東京駅フィニッシュ
日比谷の交差点で左折すると、日比谷公園沿いを内幸町方面へとひたすら南下しました。
直射日光を浴びながら延々と続く直線道。
芝公園を過ぎたあたりで折り返すと思っていたのに、そのまま首都高の高架下を潜り三田を抜けて田町でようやく折り返し。これには堪(こた)えました。
慶応とはつくづく縁がなかったと思い知らされ、この地点で38km。

ここまでは疲れながらも体力を温存してきたので、敬愛する福沢諭吉の「独立自尊」を胸に抱きながら、残り約4km で最後の力をふりしぼりました。
かくして、芝の増上寺の山門を通過し40km。

そして、ふたたび日比谷公園を通り過ぎると、残り1km、左折をうながす表示が目に飛び込んできました。
そこは丸の内仲通りの、なだらかな登りが続く石畳の細い直線道でした。
「これが、いつもテレビで見ていたラストロードか」と感慨を噛みしめながら、石畳の終わりで左折。
その先に東京丸の内駅舎前に設けられたフィニッシュのアーチが見えてきました。
手元のタイムは4時間9分42秒。


今回は5km ごとのラップを設定せず、マイペースで走ったので、疲れはしたものの余力がありました。
タイムとしては平凡ですが、80、90年代、東京で暮らした13年間を追憶しながら完走できて一生の思い出になりました。
わたしにとって、東京マラソンは、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼でした。

(おわり)