Poison & Medicine ブログ 毒と薬
2010.10.4
介護社会論
「イラッとする」のことばの意味
先日、入職2年目の20代前半の女性介護スタッフが行事について相談と報告に来ました。快活で男まさりで、鉄火肌の彼女の口からたびたび発せられた「イラッとする」ということばがミョーに引っかかりました。
これはおそらく「イライラする」の意味なのでしょうが、それならば「ムカつく」という若者ことばがあるはずです。なのに、なぜ「イラッとする」なのか?
同世代の別のスタッフ(複数)に、わたしのこの疑問をぶつけてみました。
彼女たちの説明によると、「ムカつく」や「イライラする」には不快感の持続が認められるが、「イラッとする」では不快感はその瞬間にとどまる、ということがわかりました。
例の鉄火肌のむすめも、夜勤でナースコールが鳴るたびに、一瞬「イラッ」としても、そのような自分を抑えながらお年寄りに応対している、そんな様子が目に浮かぶようなことばだと思いました。
一瞬「イラッ」としても「イライラ」し続けない。介護には必要な心がけですね。