Cross Talk 座談会
豊寿苑が思い描く、
介護のカタチ。
豊寿苑は、小牧駅より徒歩1分の場所にある老人保健施設です。
入所介護施設としてはもちろん、在宅から通いながらリハビリを続けるデイケア(通所リハビリ)もおこなうなど、地域に根を下ろした介護サービスの提供を続けています。
今回は、実際に働いているスタッフの目線から「豊寿苑とはどんな施設なのか」を隅から隅まで語り尽くしていただきました。
Members
T.H 2018年入職
看護担当
M.N 2019年入職
介護担当
S.K 2014年入職
介護担当(チーフ)
M.Y 2020年入職
介護担当フィリピン出身
T.M① 2011年入職
デイケア担当
T.M② 2020年入職
リハビリ担当
01. 入職のきっかけは何でしたか?
利用者さんの意思を尊重した、 丁寧なケアができるところが決め手です。
M.Y
豊寿苑で働いていた知り合いに紹介してもらって、「いい職場だな」と思ったことがきっかけです。その知り合いには、「介護の仕事は大変だよ」と心配されましたが、「大丈夫!」って返事したことを覚えてます。
私は、「介護も子育ても似ているところがある」と思っているんです。相手の気持ちを考えて、生活のサポートをしてあげるところは一緒ですよね。介護職の経験も子育ての経験もありましたから、知り合いの心配にも、「大丈夫!」と前向きに答えられました。
T.M②
私も、決め手は「いい職場だと感じたこと」ですね。
以前も介護関係の仕事をしたことがありますが、「数をこなすだけ」というやり方に違和感を覚えることもあったんです。
そこで、自宅のそばにある豊寿苑の看板を見て、施設の存在を知りました。最初は「交通の便がいい」ということから興味を持ちましたが、実際に働いている方が「利用者さん一人ひとりを丁寧にみる方針だよ」「スタッフのことを考えてくれて、お休みもとりやすいよ」とおっしゃっていたので、「ここで働きたい!」と思いました。
T.M①
スタッフの生活や働きやすさを重視している職場ですよね。
私は、ライフスタイルが変化したことから「夜勤はNG」「家族の生活リズムに合ったシフト」という条件で仕事を探していました。でも、なかなか条件に合うところがなくて…。豊寿苑は、譲れない条件をすべて満たしている職場でした。
T.H
プライベートと仕事を両立させるためには、譲れない条件ってありますよね。
私も、最初は「自宅から近い」というところから豊寿苑のことを知ったんですが、「小牧駅からすぐなので、電車やバスで来やすい」という点もうれしいですよね。以前の職場はすごく遠くて、通うのが大変でした。小さなことのようですが、通勤の利便性って大切です。
そのほかにも、定年後に正社員からパートへの切り替えもできるところも魅力的でした。働き方の選択肢が多いのはとてもいいですね。
M.N
そうそう、働き方に関してはけっこうフレキシブルですよね。ひとつのやり方に固執しないというか。私はもともと、隣にある塚原外科・内科の医療事務として働いていました。でも、豊寿苑のほうにもっと人手が必要だということになって、「どうかな?」と声をかけられました。医療事務から介護の仕事ですから、やることがまったく違うし、最初はとても悩みました。
でも、まったく適性がなさそうなら、声をかけられることはないと思うんですよね。「最初は数時間ずつやってみて」と言われて、少しずつ介護に関わっていくうちに、「できるかも」と思えるようになったんです。
当時、Sさんに「自分も未経験からチャレンジしたから、大丈夫」って言ってもらえたのにも、勇気づけられましたよ。
S.K
そっか、そんなこと言ったかもしれない(笑)
ポジティブに受け止めてもらえてたならうれしいな。
僕は高校卒業後、新卒でここに入職しました。当時、就職がちょっと大変な時期だったんですけど、「徒歩でも自転車でも公共交通機関でも通える距離」「以前から少し興味があった介護職」という条件のそろった職場に出会えたのはよかったと思っています。
02.
一緒に働いている方や、
職場の雰囲気を教えてください。
ワークライフバランスを重視して、 一人で業務を抱え込まない体制づくり。
T.M②
リハビリテーションの仕事では、「残業が少ないところ」が特徴的だと思います。
皆さん、「効率的に仕事をこなして、みんなの負担を最低限にしよう」という感覚ですね。「利用者さんが気持ちよく過ごせるように」というポイントは大事にしながら、それ以外の部分はどんどん改善していっています。
T.M①
それはデイケアも同じですね。
残業しなきゃいけないときも、突発的じゃなくて「こういう理由で、このタイミングに残ってもらえないかな?」というふうに、事前にプランが立てられます。
やみくもに、ただ業務をこなすために残業するのではなくて、「ちゃんと目標が達成できるように、計画的に行う」っていうイメージです。
M.Y
計画的にスケジュールが組めるところは、介護も同じです!
1ヶ月ごとにシフト希望を出しますが、子どもの予定に合わせてもらえます。ダメだと言われた記憶はほとんどないです。個人の性格や事情に合わせてくれるのがうれしいですね。
私は日本語の会話はそれなりにできますが、書類は難しいものがときどきあって…そういうときには英語に訳したものを用意してもらえるので、とても助かります。
T.H
個々の生活を尊重してくれる感じですよね。
お仕事で悩みができたとき、プライベートでつらいことがあったとき…必ず誰かに話を聞いてもらえるんですよ。
看護・介護・デイケア・リハビリ、と担当が違っても、そこに壁はありません。みんな積極的に「手伝おうか?」って声をかけてくれるので、こちらも「手伝ってほしい!」と言いやすいです。みんなで協力すべき仕事を、ちゃんと「みんなでやろう!」って言えるのっていいことですよね。
M.Y
そうそう!そういう、チームワークができるところがすごくいい!
みんなが協力して助けてくれるから、働きやすくてうれしいです。
S.K
できる限り、全員が働きやすい環境を目指したいですよね。
なので、「相談しやすい」「休みをとりやすい」という空気感には気をつけています。責任者の立場になると、業務量は増えてきますが…お子さんがいらっしゃる方は、ライフスタイルを考慮して、なるべく土日には休めるようにしています。
そういえば、介護や看護担当者も、フロアごとに振り分けられてますよね。だからか、「このフロアはこんな雰囲気」というのがある気がします。
M.N
たしかにそうですね!
私が担当する2階は、いろんな年齢の方がいらっしゃるので、賑やかです。70代のベテランさんもいらっしゃるんですが、私よりパワフルかも(笑)
おばあちゃんと孫みたいな感覚で話せるので、すごく接しやすいんですよね。いつもたくさん相談させていただいています。
S.K
2階ほどじゃないですけど、僕が担当する4階も20~60代まで幅広い年齢層の方がいらっしゃいますね。フィリピンご出身の方もいます。
年齢も国籍も、“違う”ということで認識のすれ違いが起こりやすくなるんですよね。だから、どんな確認も丁寧に行うことで、みんなで円滑に業務を進めていけるようにしています。
03.
お仕事をするなかで
どんなことに気をつけていますか?
利用者さんの喜びが第一。 楽しく過ごしてもらえる工夫を考えます。
T.M②
リハビリテーションの仕事は、「心身の機能回復の補助」「日常生活での介護量や不便を減らすためのはたらきかけ」です。
でも、利用者さんによって状態はさまざまです。
そこで、なるべく一人ひとりに合わせた対応や、長い施設生活のなかで少しでも楽しく過ごせるような工夫を考えています。たとえば、遠くへの外出が難しいなら、すぐそばの庭に出ておでかけ気分を味わってもらう、とか。
T.H
そうそう、日常生活にちょっとした変化をつけるのって、施設のなかではとても重要ですね。メリハリをつけるというか。
お庭に出ることももちろん、毎日のこまめな声かけや訪室などで、利用者さんの生活は大きく変わります。私たちも、「いつもの状態」を知っておくことで、小さな不調にも「あれ?今日は元気がないな?」って気付くことができるんですよね。
M.Y
利用者さんの気持ちになって考えてみても、誰かに声をかけてもらえるのって、すごくうれしいことですよ。だから、なるべくたくさん話しかけて、会話を楽しんでいます。
T.M①
そういう、利用者さん中心の考え方が大切ですよね。豊寿苑全体の方針でもあるので、私も意識して皆さんと接するようにしているかな。デイケアは「在宅介護」が前提にあるので、ご家族と連携をとることも考えて、よりコミュニケーションには気を配っています。
04. どんな方に向いている職場だと思いますか?
人に喜ばれることが好き。 そのためにがんばれるなら、どんな人でも。
S.K
介護に携わるにあたっては、温和で、やさしい人がいいかな、と思います。「人に喜ばれるのが好き」という方で、そのためにがんばれることが大切です。
「前にいた施設ではこうしてたから、絶対にこうするべき!」という考え方は、すごくもったいないですよね。利用者さんによって喜ばれることは違うので、経験・未経験を問わず、「こうしたら喜んでもらえるかな?うれしいかな?」を考えながら取り組める方なら、活躍できると思います。
T.M②
そうですね。固いルールがある職場ではないので、「相手を思いやって、みんなで協力しよう」「利用者さんにとって一番いい方法を考えよう」という姿勢があれば、それでいいと思います。
ある程度は臨機応変に。私はリハビリ担当ですが、「リハビリ以外のことはやらない!」ではなく、「介護・看護・デイケアの方と連携して取り組もう」という考え方の人に来てもらえるとうれしいです。
M.Y
私は、「気が長い人」が向いていると思います!
最初にも言いましたが、介護って子育てと似ているところがあるんですよね。根気よく付き合っていかなきゃいけない場面がたくさんあります。
だから、心と頭を広くする気持ちで、気長にコツコツとがんばれる人に来てほしいです。
M.N
私も「広い心」とか「気長に構える姿勢」みたいなものは大事だと思います。
今、私が介護を担当している方には、認知症の方もいらっしゃいます。その会話の中身って、想像できないくらいいろんなパターンがあるんですよ。ものすごく深刻な話をしたかと思えば、急にとりとめのない話題になったりもして。
そういうものも「個性的だな」「しょうがないよね!」と大らかにとらえて、笑って返せるくらいの気持ちでいいと思います。重くとらえすぎることなく、でも、一人ひとりとちゃんと向き合える、漠然とした“広さ”って大事です。
T.H
そうですね…どんな業界でも同じだと思いますが、楽しいばかりの仕事ではないです。利用者さんの体調が急に変化することもあります。
でも、その何倍も「楽しい」をもらえる仕事でもあるんですよね。何の裏表もない「ありがとう」が直接もらえる仕事で、みんなの力で利用者さんを少しでも改善に導けたら、大きな達成感があります。
だから、「看護の仕事なんて、自信がない」という方でも大丈夫だと思います。
「利用者さんの力になりたい」という気持ちを持った人に来てほしいです。
T.M①
利用者さんとの触れ合いって、私たちの仕事の一番のやりがいですよね。
施設で長く過ごされる方とは違う部分もあるかもしれませんが、デイサービスでも「喜んでもらえるやりがい」は同じです。体感ですが、デイサービスを利用される方は話し好きな方が多いです。なので、「利用者さんのお話に、きちんと耳を傾けられる方」なら向いている仕事だと思います。
コミュニケーション能力がすごく高くなくてもいいです。スタッフの声も含め、相手の話をしっかり聞いて、やる気を持って取り組める方なら大歓迎です!